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2007年3月

双子

3001-3010
自民党と民主党とを「二大政党」と呼ぶ新聞を傍らに投げ出す
人権も平和も知らぬ政権に何でも賛成しかしない野党
票を取ることをめざして東京でマラソン開きスタータをする
正義感強いとされる変死市議その実態は高利の金貸し
お役所より国民住民の方を見る官僚でない議員・首長欲しい
君が代の伴奏強いた管理者を罰せず教師を罰する転倒
懇親と飲酒がやたらと多い町内会こんな会なら日本に要らない
「図書館を」「安心できる交通を」その声に応える町内会が欲しい
ステルスで国民の目から隠し立てして沖縄に配備の新機
米軍の進駐・占領がもたらしたテロの社会にイラク人倦み
3011-3020
受験者が試験車よりも威張る態毒牛めぐる日米の外交
同盟がもたらすものが貧苦ならまた戦争ならば決して要らぬ
同盟国をここ数年で立て続けになくした国の高官喋らず
イラク戦間違いだとの名言を反省材料にするナンセンス
自らの犬に偉大な民主主義国との言葉を下す大国
我が友よ君のおわするその国は世界の軍の半ばまで占む
アナクロな規制持ち出し日本の企業をアジアに出さない警察
政治より先にアジアに近づいた経済界はいつ根おろすか
銀行がここ数年で庶民から奪った利息はいつ返るのか
大企業が消費税代わりに受け取った税金分はいつ返るのか
3021-3030
日本から新自由主義が奪い取った10年と未来はいつ返るのか
文科省が全小学生と家族等の個人情報ベネッセに授く
ビデオ撮り弁護士同席なくしては中山事件は明日もまた起き
シミュレートしてみた今年の増税額家族みんなの口を開けさす
震災で今も苦しむ人がいる街で空港の二千億の無駄
大金を使って建てた楼閣にランナー走らす虚栄と欺瞞
錆び付いて曲がった刀は捨て置くか管理職には問わない更新
選挙だけ野党のフリをしたくても候補者出せず正体ばれる
政治家の機嫌伺い番組を枉げたことにはまだ謝罪無し
捏造に怒る首相に糺したい貴方の圧力の方が甚大と
3031-3040
九条を変えることこそ良いのだと無理な理屈の極道息子
アベシンは年は若いが古い奴、と子飼いのメディアに書かれる必然
アベ総理が日本の未来から奪い取った教育と人生は蘇るのか
杉花粉とタッグを組んで襲いかかるディーゼル煤煙日本からなくなれ
熱心に働く者に氷水かける社長の不正決算
立て直すために入った会社にて不正決算する著名人
本当にCO2は減ってるか実績捏造されてはいないか
形だけ事業者にして保険切る捏造したる似非の事業所
悲喜溢る世に瞠目し写すこと描くことにぞ価値を見いだす
気負う程見つからないと気付くとき見つかるものだ狙いの古書は
3041-3050
一冊の書物を探すその眼に魅力溢れる他の書物映り
氷雨降る2月の空に三万の市民が希望を求めて走る
子を殺す親一人でも減るといい…そんな願いを預かるポスト
雨の度春が近づくこと思う心の中が春に近づく
「共感」と書いて「わかる」と読むのなら「電波」と書いて「つなぐ」と読もう
ほう、こんな意味もあったか、この語には。独居の部屋で辞書ひく楽しみ
起きてよし眠ってよしの早朝の布団の中の微睡みのとき
太洋の向こうの国でバット振り走って守る若者の声
狂信的信者のようにブランドを得ようとしている清水の斯界
貿易の公正性の運動にレッテルを貼る無知な者見る
3051-3060
日本は稼げる国だという友に酷な国だと食いかかる友
江戸時代の倍も働く現代の糞転がしの様な人間
靖国と千鳥ヶ淵の花の色は同様に見え異様に違い
食べ過ぎに良くないという人権は無類の価値ある人類の価値
人権を不断に求める人びとをメタボラといい両方を貶め
壁払い交流しあるその者に「日本民族」押し出す悲しさ
爺水死婆は凍死の報述べる冷たき声で笑むかのように
物言えば唇寒しと言うけれど物を言わねば体凍える
暖冬に顔出し始めた芽に向かい春はまだだと悲しく伝える
あの人は甜茶を飲んでマスクして今頃減感作をしているだろう
3061-3070
気温高くのどかな春を恨むとは因果な病日本にはやり
プランターの小さき子等よこの春に大きく息をし大きくしなれ
朝焼けの手前に浮かぶあの躯体人住むを思いそっと微笑み
そういえば海外旅行にここ暫し出かけていないと悲しく思い
食い物が挟まる歯でもあるうちはまあまだましかと一人で笑い
朝夕に堅牢屋の軒上にとまりて払わる鳩共よ哀れ
一駅の長き電車に乗りて嘆くいつまで我慢を強いられるかと
川渡る電車を土手から眺めたる心臓よりよいリズム聞きたる
日興を買い取るシティも処分受け今度はメガバンクの出番とか
緑色の電話機が消えた日本の赤いポストも更に消すのか
3071-3080
商品の欠陥でなければ公表はしなくていいと嘯く松下
誤魔化しの得意な親が誤魔化しの得意な子供の社長やめさす
金持の未来生活予測して貧乏人の眼を誤魔化す
領収書絶対出したくないのだと党内決議を採る自民党
非正規を増やす企業の楯になり国民に矛先突き出す首相
銅や鋼が盗られ売られる貧しさに四十年代日本かと思い
国民の十分の一が国保税を払えずに吐息侘びしさに涙
言論の自由の話を脇に置きかねとる相談NHK議員
「国民」という語を避けて「国家」という安全保障の枠組を見る
武器翳し他国を脅す時代が過ぎ去ったことを知らない政府
3081-3090
「職命なら良心に反することもせよ」と良心の府が諭す滑稽
平成の日本の学校に蘇らせるな「職命」という名の踏み絵を
強制の論理で裁判する判事強制的に辞めさせられぬか
イギリスの退却路線を傍に見て出兵企む日本の黒さ
カッターで指先を切り舌を打つクラスターを思い奥歯をきしらす
手紙もメールも米軍に渡し国民を縛り虐める「普通の国」とは?
軍隊の情報最早国民に秘密にしておく時代ではなし
その顔の長さと同じく長い間活躍していた噺家よ誉れ
右斜め45度に首あげて2月の太陽まぶしく捉える
満員のファミレスの中のカウンターで一人ドリンクバーを干すとき
3091-3100
南米にできた一つの銀行が統一めざす一つの標が
迷惑なことをたくらむ者ばかり肩をいからせ歩く街並み
安穏な将来求める術奪う口入れ屋等と手携える
女性蔑視し労働者見下す政治家が厚労相とは酔狂な国よ
立て続けに命奪っても問題ないと中外庇う厚労省あり
金持に振る舞い庶民を足蹴にし仲間に馬鹿にされる大将
虐めっ子の総大将は強制を強制だとは考えもせじ
国策で散りし若者の思い汚し国家教育復権を策す
正規でも非正規でも派遣でもアルバイトでも皆労働者
「規制緩和」という語が「やりたい放題」の意味だと悟った一億の民

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